jthirtyの日記

ちょっと待って

  • 「ラブクライの浮草2004」 @渋谷O-NEST 


曇り空を眺めながら会社。
落ち着かない。

丁度良い具合に仕事が少ない。
早く外に出たらいいんじゃないかな。

浮き足だってキョロキョロしてると他の誰かも早退してる。
僕もボードに「早退」と書き込んで外へと飛び出した。

雨が降っていた。
折り畳みの小さな傘さして渋谷まで。大嫌いな渋谷まで。

天気が良かったらゆっくりぶらぶらと歩き回ろうかと思ってたのにこの天気。
時間も中途半端だし、結局落ち着くところはレコード屋。
雨だし荷物増えると困るななんて言いながらCD沢山買い込んだりして。



ライブハウスに入るといきなりデッカイ船があった。
なにかの比喩ではないよ。
なぜか受付や物販やカウンターやらあるフロアには船が一艘ありました。

階段を降りてライブのフロアに入場すると今度は天井から昆布が吊り下げられてました。
なにかの冗談じゃないよ。
なぜか大真面目らしいんだよ、本物の昆布でした。



ラブクライのライブを見るのはまだ二回目。
だから凄く楽しみ。
最初に見たのは、そうフジロックでのこと。
初めて行ったフジロックの始めに見たバンドがラブクライ。
あまりに素敵でフジロックとラブクライ、同時に最高に愛しちゃった。
実は何度か行ってるフェスを通して見てもあの瞬間ほどの最高さはなかったんじゃないかな?

でもラブクライはまだ二回目。
色々あるのです。

今日までの道のりは長かったよ。
ボーカルの三沢さんのソロは二回見た。
他のバンドでベース弾いてる三沢さんも見た。

そして今日。
ラブクライのワンマンショー。



最高最高最高。

バンドって不思議だな。
多分同じクラス(若しくは会社でも)にいたら間違いなく友達にならなさそうな六人が
ステージに並んでせーのっで演奏すると最高の六人に変身。
ロックって魔法だ。
なんて恥ずかしいけど言っちゃうね。

美味しいご飯食べて、「美味しいー!幸せー!」って言っちゃうのと同じ。

説明するのは難しいのだよ。
何故日本人は米をこんなに愛しく思うのかと同じくらいに。
例えばNRBQ。
そうNRBQが35年かけて生み出してきた何かをラブクライも生み出そうとしてるのかもよ。


アンコールでは全員が肩を組んで「長い夜」をカラオケで歌っちゃう。
何かの比喩でも冗談でもないんだろう。
笑顔で最高と叫ぶだけ。
止まない拍手だよ。




雨が止んだ渋谷をニコニコしながら歩きました。