jthirtyの日記

ちょっと待って

前野健太「さみしいだけ」



男性シンガーソングライターのセカンドアルバム。俗に言うところの「うたもの」である。
フォークな佇まいで心はロック、そしてちょっとだけ斜めな視点。
個人的には「大好物」なその手の男性歌手は、無条件に好きになってしまうのだが
(アルバムジャケットが本秀康だし!そりゃ気になるよね)その分慎重になってしまい、
なかなか、特に若いとなると、気にはなるけどちょっとねと距離をとってしまうこともある。

そんな中で彼に強烈に惹きつけられてしまったのは“鴨川”という曲。
ネットでPVが視聴できたので軽い気持ちで聴いたのがきっかけ。
この曲を聴かなかったらまだ暫く距離をとっていたかもしれない。

うたものとか前野健太とか以前に曲として完璧である。
名曲としか言いようがない。イントロも途中のギターソロも曲の長さも全て完璧。
基準は自分の中にしかないけど、確実に名曲スイッチが押されてしまった。
PVも凄くいい。今回この映像と共に出会えたのがよかったのかもしれない。
よく見ると豊田道倫の“カップルシート”のPVを撮った人と同じである。
なるほどー、然り、である。

早速アルバム「さみしいだけ」を買った。
一曲目“ロマンチック”に続いて、二曲目“鴨川”のイントロが流れる。
僕はサニーデイ・サービスの「東京」を思い出す。
一曲目“東京”に続いて、二曲目“恋におちたら”のイントロが流れるあの瞬間。
そう、あの瞬間と同じ心の揺れがあった。

40分弱といったアルバムも素敵だ。
常々、言ってるのだがアルバムは46分テープに収まるサイズが一番である。

さみしいだけ