jthirtyの日記

ちょっと待って

●金曜日

久々の「ネコバコ」
思い出の「ネコバコ」

広島出身といえども広島市内に関して何の知識もなく、
広島に戻ってきたとき横川界隈から色々と繋がっていった
大変ありがたいお店です。

そこで二階堂さん主催のイベント堂脈の6回目。
行ってきました。
数えてみたらこの堂脈。皆勤してます、現在。
同じ頃、広島に戻ってきた二階堂さんがコツコツと続けている
イベントなので、やはり一番気になるのだ。

さて、今回は円盤の田口さんによる「レコード寄席」
田口さんは東京に居る頃から、それこそ円盤以前、OZディスク以前
からずーーっと気になりつつ、ずーーーっと追いつけないというか
勝手に良き先輩だと思い、意識している人です。
延々3時間に渡り、レコードをかけ、レコードについて語る。
途中、ニカさんのカラオケコーナーも贅沢な余興としてありましたが
(「憧れのハワイ航路」と「喝采」)
レコードに関するトークだけで、どっぷりと楽しめました。
本になってる「レコード寄席覚え書き」も頭にしっかり入れつつも、
やはり目の前で音と話があるのがいいですね。
深い、というか、深すぎなくて誰もが見過ごす部分をあえて
深く見つめる視点はいつも感心しきり。
要は別に雑学披露やレアなレコード自慢やコレクション開陳でも
なんでもなく、1枚のレコードをどれくらい真剣に聴くかということの
お話です。
真剣に聴くというのは深く意味を探るとかではなく、ただただ聴いて、
そして何を思うかということ。
簡単なようで難しいこと。
当たり前のことのようでもあり、突き詰めればそれは修羅の道でもある。


大好きなカーネーションの直枝さん、CKBの剣さん、ピチカートの
小西さん。
自分が好きなこの人たちはとにかく1枚のレコードに対する接し方が
尋常でない人ばかりだなあと田口さんの話を聞きながら思う。
マニアックとかコレクターとか深いとか浅いとかレアだとか、
そんなんじゃないんだよなー。
尋常じゃない、狂ってる、けど、その根本はいたってノーマルなことを
突き詰めた結果ということ。
何が先で何が後か、とか、いい悪い、とか、でなく結局はくるくると
全て回ってるんのかもしれない。


楽しい夜でした。
刺激を受けた。

レコードを愛でたい。
人ともっと話したい。

寄席のクライマックスは「おやじの海」の作者に会いに直島まで
話を聞きに行った田口さんのイベントの話でその時の映像も
少し流していましたが、そのイベント、わざわざ直島まで見に行った。
懐かしいなあと思いながら、自分もたいがいしつこいなーと思った次第。