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jthirtyの日記

ちょっと待って

●1月29日(2)

早川義夫さんのWEBでの日記やそれを本にまとめた「日常で歌うことが何よりもステキ」を読んでいると、日々色んなコトを気にしすぎたり、嫉妬したり、後悔したり、はたまた単純に喜びを感じたりと歌手でもあり、ひとりのおじさんでもある早川さんの姿が正直に描かれている。
でも、歌ってる時と普段の早川さんが違うように、その日記での姿が早川さん自身と100%イコールというわけでもないだろう。

早川さんが昔々にやっていたジャックスはリアルタイムで体験した世代ではないけど、後追いで「あのジャックス」「あの早川義夫」といった「あの」というなんだかわからないけどなんだか凄いんだとろうという「あの」を頭に入れたうえでいつも聴いていた。
著書「ラブ・ゼネレーション」や「僕は本屋のおやじさん」についてもそうだ。
あの早川義夫が書いた文章だ。あの早川義夫が本屋をやっている。

だから、「あの早川義夫が復活」といったニュースが駆け巡った頃は僕はもうその「あの」に辟易していて、復活自体に魅力を感じずにいたし、気にはしつつも距離を置いていた。
早川さんがカバーしたハイポジの「身体と歌だけの関係」もハイポジのは好きだったけど早川さんのは今一つ好きになれなかったし、いつまでたっても「ジャックス」や「サルビアの花」で紹介されるのもいかがなものかと思っていた。




萌での打上げ中、早川さんのエッチなトークはどんどん脱線。ストリップやら風俗のことなど・・・。
とてもここでは書けないくらい。僕も便乗して多分変なこと喋ってた。
るつこさん大丈夫かなあ、ひいてないかなあ、というくらいに。
そんな中、「歌もハダカが一番なんだから、歌う時に(例えば女性が)裸で歌うのはいいことだ」みたいなことを早川さんが言ってそれは意味が違うでしょとみなで大笑いしたのだけども、もしかしたら早川さんの真実に一番近い発言なのかもしれない。
ただのセクハラオヤジとは違うのだ。そりゃ、そうだ。

「日常で歌うことが何よりもステキ」

「この世で一番キレイなもの」

「歌は歌のないところから聴こえてくる」

ぶれようのない、そして純粋で正直なタイトル。
でも、単純な言葉故に突き詰めて考えると、その単純そうな言葉の意味がこんがらがって正体が見えなくなりそう。
それらは言葉通りの意味でしかないと思うけど、まるっきり反対のことを言ってるような気もする。
一見、悟りの境地のようでいて、内実は醜く、バタバタと惨めに泣き叫び転がっている。

日常で歌うこと、当たり前のようでなんと大変なことか。
そして、今、日常の中で歌に出会いにいくことのなんと大変なことか。

今回のライブで「身体と歌だけの関係」に本気でいってしまいそうだった。
「サルビアの花」は懐メロではない。
自分の耳でいまを聴きに行かないとわからない。

感動や共感を拒絶する。
早川さんのピアノと声は「あなた」に届かない。
自分に向かって、自分自身にだけ向かって叫んでいる。
誰かのために歌う歌なんて嘘だ。

それを自分に置き換えたり、共感したと錯覚したり、誰かを思い浮かべて感動することはあるだろう。
でも、僕は早川さんが自身に向けてだけ叫んでいる姿にグラグラと心が動く。
結局、それこそ大いなる勘違いなのかもしれないし、最終的には誰かの為に歌は届いてるのかもしれないけれど。
感動したという言葉をどこか使いたくない自分がいる。
とっても感動してるのに。


佐久間さんとのデュオの時はその辺りが上手に包まれていたけど、るつこさんのアコーディオンとではそんな「ひとり」の歌がより際立っていたように感じる。
るつこさんのアコーディオンの音色が早川さんのひとりに油をそそぐ。
どんどん燃えていく。嫉妬も妄想も真実も日常も。

愛したい。愛されなくても愛したい。

自分は早川さんのライブを他人に見せて感動したと言わせたいのか、ただ自分が見たいだけなのか。
どっちもだ。わがままだ。
見たいから呼んでんのに自分で呼ぶと心ここにあらずで落ち着いて見れない。ほんとに。いつものことだけど。
だから、お客として楽しむ為、前日の「萌」に行くんだし、その日はお客としての感想を書けるけど、広島のことはなんにも書けない。




ガール椿。
大好きなバンドである。
広島に戻ってきて、もしガール椿がいなかったら果たして自分は早川義夫さんを呼んだだろうか?
それくらい大事なバンド。
ガール椿が歌ってる時、早川さんファンの人たちの顔が気になる。
早川義夫が歌ってる時、ガール椿ファンの人たちの顔が気になる。

僕はその真ん中に立っている。

ガール椿は彼らと同じくらいの世代がとうの昔に捨てたこだわりにまだ必死にこだわっている。
それは些細なことかもしれないけどそこが好きなのだ。
そして、ボーカル立木君とギター矢野君の関係が「まんが道」の藤本先生と安孫子先生のような、なんかオンでもオフでもいいコンビなのだ。
新曲も名曲「近未来」を想起させる雰囲気。

今回、イベントのチャージ代がガール椿ファンには高いだろうということで、それを補うという意味で特典CDRを付けることにした。
二人が正月に録音したものに既発の曲を入れたもの。
早川さんしか知らなくて、ガール椿初めての人には自己紹介の意味を含めて。
お客さん50人を想定して、50枚ほど用意し、盤面の字とイラストは立木画伯が当日全部描いたもの。
絵も全て違う!
1曲目にちょっとずっこけたけど、あれもまあガール椿だ。面白い内容のCDRになってると思います。



毎回毎回なんでこんなにしつこく、言い回しをこねくりまわしてあーだこーだと書いてしまうのだろうか。
自分のイベントの至らなさへの言い訳か、それとも共感を得たいだけの甘えん坊か。
わからん。
わからんけれど、前回の(1)と今回をほんの1行が2行ほどの文章で書いてみたい。いつか。

「上手ね」なんて言われるよりも「へたくそ」とか「早いのね」と罵られたい。



ほんとにほんとにありがとうね。